【第71回 部門別採算管理体制の再構築のススメ】
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加藤です。
以前、
僕の本にも書いたのですが、
「内部体制の最適化」っていう
取組みには、業務上のテーマが3つありまて。
そのひとつが、
「部門別採算管理体制の再構築」
なんです。
そこそこの企業や
大きな企業になってくると、
部門別採算管理を取り組んでいますよね。
大きな企業でなくても、
例えば、ぼくが関わっている
15億規模の企業さんでも4部門に対して
部門別採算管理を進めていますし、
売上3億規模の企業さんでも、
拠点別(部門別)採算管理を進めています。
企業規模が小さいからという話は
別として、企業の実態、部門(エリア)の
業績実態を
把握する、対策を打つには必要な
管理体制であり、仕組みといえますよね。
で、実態はどうなんでしょうか??
ぼくの見てきた範囲に限りますが、
実際に企業さんたちのなか
では、部門別採算管理体制を
積極的に進めてはいます。
しかし、
多くの企業さんでは、部門別採算管理
という名目のもとで、
各事業部門に
優劣がつけられているように見えるんです。
一言でいえば、、
競争が目的であり、競争が中心になっている
そんな印象です。
なので
各事業部門はお互いに
競い合わされているともいえそうです。
それがいいとか悪いという
話ではないのですが、
しかし、その競争が行き過ぎると、
部門間で、
なにかのノウハウがシェア
されることもなくなります。
もしかすると、
必要以上の会話がなくなる場合も
あるかもしれません。
でもそうなってくると結果的に、
各事業部門が使えるリソースは、
自部門のリソースだけになりそうです。
全社としてみたときには
相当な量のリソースを
持っているにもかかわらず・・・
それって、機会の損失ですよね。
部分最適を追求した結果、
全体最適につながっていないということです。
これだと、
既存リソースが有効に活用されている!
とは言いづらいですね。
そういった側面をふまえると、
部門別採算管理体制の再構築が
必要だと考えます。
これまでにお伝えした、
既存客からの追加収益の確保
営業計画の100%達成
の取組みを通じて、
増収増益の流れを作り出すわけです。
そこに、土台としての
部門別採算管理体制の再構築があるからこそ、
安定した業績を確保できるわけです。
もっといえば、正しい判断を下すために、
事業部門同士の連携や協力が生まれやすい
体制を整えていくためにも
部門別採算管理体制の再構築が必要なのです。
あなたの企業ではどうでしょうか?
部門別採算管理の仕組みは機能していますか?
今回はここまでです!
どなたかのお役に立てれば幸いです。
投稿者:加藤 寛之