リピート客を確保しLTVをアップするには
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リピート客の確保と言うと、結構な手間と苦労が
かかってしまうと思いがちです。
リピート客を確保できれば、LTVもアップして
経営も安定させることができる。
それは判っていても難しくてなかなかできないというのが
実情ではないでしょうか?
しかし、実際はちょっとした工夫でUSPを構築し、
リピート客の獲得とLTVのアップをしている例は
少なくありません。
先日、鹿児島でタクシーを利用した時の話です。
仕事を終えた後だったので、乗車した瞬間
「疲れた・・・」と独り言を発した後でした。
運転手さんは「疲れました?それでは・・」と
徐にタブレットから音楽を選曲して、
いい感じのJAZZmusicを流してくれたのです。
おかげで鹿児島中央駅までの15 分弱のドライブが
とても快適でうれしくなりました。
この運転手さんは会社から許可を取り、
自前のタブレットを繋げているようです。
鹿児島に1 台しかないタクシーだと話をしていました。
何故、このようなサービスを提供するのか?の問いかけには、
お客様に快適なドライブを楽しんでもらうには音楽が一番。
アニメソング~演歌まで幅広く用意されているようです。
これってビジネスで考えたら、最高のUSP ですよね。
USP を簡単に解説すると、独自性・貴方の商品・サービスを
購入する明確な理由ってとこでしょうか。
このドライバーさんが提供しているサービスは
唯一無二のサービスで、顧客の状況に合わせた音楽を
選曲してくれる。
しかも、音楽好きから始まっているので、センスは抜群。
普通のタクシーから「鹿児島唯一のタクシー」を
作り出した運転手さんはすごい。
当然ですが、指名客が多く、福岡からのお客さんも
電話予約が入るらしいです。
自分にしかない唯一無二のUSP を発揮して、リピート客を確保する。
結果として何度も顧客が利用する。
「貴方のタクシーに乗りたい」と言わせる。
顧客獲得が難しいタクシー業界でリアルな
LTV戦略を目の当たりしました。
皆さんもどうですか?
自分の営業スタイル・会社の戦略の中で少しだけ、
変化を付けてみませんか?
少しの変化と継続力でUSP は磨かれ、
継続し続ける姿勢に顧客は信頼してくれます。
そこに、ブランドが積み上がります。
タクシーの運転手さんから実践的なアプローチを
学ばせて頂きました。
因みのこの運転手さんは1 回の乗車では携帯番号を
教えないというポリシーなようです。
そして、会社に電話して指名をしないでほしいとの事です。
(他の運転手さんとの軋轢を控えている)
運よく2 回乗車してくれた方だけに携帯を教えるようです。
なんだかとても憎めない、素敵な運転手さんでした。
投稿者:荒木 孝仁