売るための顧客の「認知」づくり
投稿日:
こんにちは
K’sパートナーの荒木孝仁です。
「6次化」という言葉が広まり、最近特に様々な企業が
新商品や新サービスの開発に取り組んでいるが、
思うように売れないという話をよく聞きます。
福岡のコンサルタント支援先のスーパーにおいても
新商品などが思うように「売れない」事の方が多く、
担当者を悩ませています。
なぜ、「売れない」のか?
「売れない」という現象を顧客の立場に置き換えると
「買わない」となるわけですがその理由は様々です。
しかしながら、「買わない」から「買う」に至るには
大前提が必要です。
その大前提とは、お客様は商品の取り扱いがある事や
商品そのものについての情報を知っているか?
という事です。
福岡の食品スーパーのケースでは小規模店舗ですが、
それでも取り扱っている商品点数は1万点程あります。
この1万点の商品について全てお客様が取り扱い状況や
商品に関する知識を有するのはとても大変なことです。
つまり、様々な事についてお客様は知らない事が多いため、
必然的に「売れない」という現象が起こりやすいのです。
あらゆるビジネスシーンに対応するべく
様々な顧客行動プロセスモデルが存在します。
お客様が「買う」という行動に至るまでに
どのような段階をふむのかを表した理論で、
その一つに「AIDMA」があります。
A:Attention(認知)
I:Interest(興味・関心)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)
先程の「売れない」という結果を改善する上で
特に重要なポイントは最初の「A」と「I」になります。
つまり、まず知ってもらう事(認知:Attention)と
興味を持ってもらう事(関心:Interest)です。
例えば、お客様が
商品がある事を知らない、味を知らない、特長を知らない
使い方を知らないなど「知らない」事だらけの場合においては
認知不足、興味・関心不足であり、欲しいとも思わないため、
「買わない」のです。
認知されていない状況では、買う・買わないの
選択肢にすらあがっていないのです。
それでは、具体的にどのようにお客様に知ってもらい
商品を「買う」という行動を引き出すのか。
それは、Action(行動)を起こしてくれるお客様に向けて
正しくAttention(認知)する。
これに尽きます。
例えば、40代既婚男性の私が化粧品売場の横を通っても
普段は全く用事が無い売場のため素通りしますが、
売場に「奥様が旦那様にプレゼントされたい化粧水No1」
と書いてあれば思わず足を止めて見るでしょう。
何かしらの理由で妻を喜ばせたいなどの欲求が私にあれば
妻が独断で購入するには少々高価格の商品であったとしても
その商品を思わず買ってプレゼントするでしょう。
コンサルタント支援現場において
企業側は「売っている」つもりでも
お客様は「知らない」ため「買わない」
ケースを数多く見受けます。
本当のお客様は誰なのか
本当に伝えるべきことは何なのか
改めて見直してみてはいかがでしょうか。
投稿者:荒木 孝仁