【第97回 不安の正体は「外部環境」ではなく「内部構造」にある】
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加藤です。
僕は企業さんと、
『内部体制の最適化』というテーマで
関わっています。
この『内部体制の最適化』の目的は、
「既存のリソースを有効に活用して、
安定的に増収増益を達成できる体制をつくること」
です。
その取り組みは、
・既存客からの追加収益の確保
・営業計画の100%達成
・その土台となる、部門別採算管理体制の再構築
この3つがセットになっています。
先日、30代の後継者の方から、
「経営に対して、漠然とした不安を感じています」
という相談を受けました。
若い後継者ほど、
こうした不安を率直に口にします。
一方で、50代以上の経営者ほど、
不安を言語化せずに抱え続けているケースも
少なくありません。
しかし私は、その“不安の正体”は
外部環境ではないと感じています。
本当に見直すべきは、自社の「内部構造」
成果が伸び悩んだとき、多くの企業がまず考えるのは、
・新規事業
・新商品開発
・新市場への進出
・外部人材の採用
といった「外に打って出る施策」です。
もちろん、これらが必要な局面もあります。
しかし、
既存の経営資源が十分に
活かされていない状態で
新しいものを足しても、
成果は分散し、組織は疲弊します。
「内部体制の最適化」とは何か
私が企業支援の現場で一貫して見てきた、
規模や業種を問わず成果を見分ける共通項があります。
それが、
内部体制の最適化です。
これは、ヒト・モノ・時間・関係性といった
既存の経営資源を再設計し、
最大の成果を生み出せる構造に整えることです。
・既存の商品・サービス
・既存のお客様
・既存の社員・スタッフ
・既存の仕組みや文化
これらを丁寧に見直し、強みに変えていく。
実はこれこそが、
事業収益を安定的に伸ばす最短ルートです。
成長企業が優先しているのは「内部の更新」
成長している企業は、
社会の不確実性や変化を「ピンチ」ではなく
「経営構造を見直す機会」と捉えています。
・商品やサービスの磨き直し
・顧客との関係の再設計
・組織体制のチューニング
派手さはありませんが、
こうした“地に足の着いた更新”を継続しています。
企業価値を左右するのは、
常に内部の設計思想です。
不安の正体は「認識のズレ」
現場でよく見かけるのは、次のような状態です。
・実行力を無視して数字だけを追いかけている
・不得意分野に過剰投資し、強みが埋もれている
・「何ができて、何ができないのか」が経営陣で共有されていない
この状態では、どれだけ努力しても
成果は安定しません。
だからこそ重要なのは、
認識の一致です。
経営とは「埋まっていない枠」を可視化すること
経営の本質は、
「できること/できないこと」を冷静に把握し、
足りないピースを意図的に埋めること。
構造を整えたうえで初めて、
社外に対する価値提供は最大化されます。
Properly Management
――正しく機能する組織と経営。
これは精神論ではなく、構造設計の話です。
「新しい施策」の前に「土台」を整える
30代で経営を引き継ぐ後継者は、
土台づくりの重要性に比較的素直です。
一方で、50代以上の経営者ほど、
走りながら整える難しさを
実感されているのではないでしょうか。
だからこそ、
「新しいこと」を始める前に、
今ある経営資源の使い方を点検する。
内部体制の再設計は、
最も資本効率の高い成長戦略です。
もし御社でも、
・利益は出ているが、再現性に不安がある
・属人化が進み、構造が見えにくい
・事業承継を見据え、基盤を整えたい
と感じられているのであれば、
一度、経営構造を俯瞰して
整理する機会を持つことをお勧めします。
内部体制を整えることは、
未来への投資です。
いつかこの話をネタに、
またどこかでお会いして、
ゆっくりお話しできたらうれしいです。
それでは、また。
今回はここまでです。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
投稿者:加藤 寛之




