【第95回 組織を強くする3つの秘訣】
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加藤です。
僕は企業さんと、
『内部体制の最適化』というテーマで
関わっています。
この『内部体制の最適化』の目的は、
「既存のリソースを有効に活用して、
安定的に増収増益を達成できる体制をつくること」
です。
その取り組みは、
・既存客からの追加収益の確保
・営業計画の100%達成
・その土台となる、部門別採算管理体制の再構築
この3つがセットになっています。
「内部体制の最適化」と聞くと、
制度や仕組みを大きく変える話だと
思われがちですが、
実際はもっと地味で、現実的な話です。
一言でいえば、
「すでにある人・経験・情報を、
正しく使える状態に戻すこと」
これが内部体制の最適化だと考えています。
この概念には、
以下の要素が含まれています。
・収益の最適化
・先が見える枠組みの構築
・眠れる人材を価値提供者に変える
・リーダー層の本質的な役割へのシフト
こうした要素を通じて、
組織全体が持続可能な成長を
遂げられる体制を作り上げることが目的です。
【「機能的価値に紐つく
価値の言語化」の重要性】
内部体制の最適化の中でも
重要となるキーワードが、
「機能的価値に紐つく
価値の言語化」です。
この言葉は、
組織内の個々のメンバーが、
「自分自身がどの分野で
何を提供できるのか」を
具体的に明確化し
言葉として表現することを指しています。
日々、企業の方々と関わる上で、
以下のような状況が
見受けられるように感じます。
自分が提供できる価値が曖昧で、
成果物や貢献内容が不明確。
組織内での役割が明確でなく、
目標達成までの道筋が不透明。
自信がなくとも
「知っているフリ」
「できるフリ」をしてしまい、
結果的に修正が増える。
こうした曖昧さは、
個人の成果やモチベーションに影響を
与えるだけでなく、
組織全体の
パフォーマンス低下にもつながります。
その上で、私が考える
「組織を強くする3つの秘訣」は、次の3点です。
1.過去のリソースを正しく把握する
2.人の特性を役割として定義する
3.機能的価値を言葉にして共有する
1.過去のリソースを洗い出す
個人・企業双方のこれまでの
実績やリソースを徹底的に把握します。
・企業レベルで何が可能か?
・個人が過去に達成した
成果や得意分野は何か?
2.個人のプロフィールを正確に理解する
各メンバーが持つスキルや実績を
具体化していきます。
例:
・この人は何が得意なのか?
・これまでどんな業務で貢献してきたのか?
・今後どんな可能性を秘めているのか?
3.機能的価値を言語化する
具体的に
「どの分野で、何をどう貢献できるか」を
定義していきます。
例
・営業事務の担当者であれば、
顧客データを活用し、
定期的な提案書作成を通じて
既存顧客のフォローアップを担当する。
・時間管理能力が高いスタッフであれば、
決まった時間に計画的な業務を遂行し、
部門全体の効率化に寄与する。
の3点があるかと思われます。
【埋もれたリソースを活用する(事例紹介)】
下記に実際にあった
ある営業事務の女性社員の状況を
ご紹介します。
その女性社員の方は、
・顧客データの管理には精通しているが、
顧客対応には不慣れ。
・社内会報の文章作成など、
決まったタスクには信頼がある。
・遅刻がなく、時間管理能力が高い。
という状況でした。
そうやって、彼女の強みを活かした上で、
「代理店用の提案書を
定期作成・配布する」
という役割を任せることで、
下記のアクションが実現したのです。
・既存顧客へのフォローアップ強化。
・部門全体の負担軽減。
・社員自身の役割意識とモチベーションの向上。
こうした具体的な役割分担が、
内部体制の最適化を
進める鍵となります。
この事例で重要なのは、
新しい人材を採用したわけでも、
大きな投資をしたわけでもない点です。
「すでに社内にいた人材の見方を変えただけ」
これだけで、
組織の動きは大きく変わりました。
私が現場で特に重視しているのが、
「その人は、会社に何をもたらしているのか」
を、誰が見ても分かる言葉にすることです。
これを私は
「機能的価値の言語化」と呼んでいます。
「機能的価値に
紐つく価値の言語化」を
進めることで、
以下の効果が期待できと考えます。
・組織内の埋もれた
リソースが活用される。
・少ない投資で即効性のある
成果が期待できる。
・社員個々のモチベーションや
目標意識が向上する。
内部体制の最適化は、
「眠れる資産に目を向け、
それを最大限に活用すること」
そのものです。
これを実現することで、
組織全体がより効率的かつ効果的に
成果を上げられるでしょう。
多くの会社で、
問題は「人がいないこと」ではなく、
「人を活かしきれていないこと」です。
内部体制の最適化とは、
新しいことを始めることではなく、
今あるものを正しく使い直すこと。
その視点を持つだけでも、
組織の見え方は変わってくるはずです。
いつかこの話をネタに、
またどこかでお会いして、
ゆっくりお話しできたらうれしいです。
それでは、また。
今回はここまでです。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
投稿者:加藤 寛之




