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どこで尖るか! どこまで尖れるか?

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こんにちはhand-308486_640
K’sパートナーの加藤寛之です。
今回は前回に引き続きUSPについてもう少し掘り下げてみます。
USP(Unique Selling Proposition)とは
「どうしてそのサービスを選んだのか?に対する答え」
であると前回お伝えしました。
今回は具体例を踏まえつつUSPの設定についてお伝えできればと思います。
突然ですが、「いす1グランプリ」というものをご存知でしょうか?
ほとんどの方は、「F1グランプリなら知ってるけど・・・」というところではないでしょうか?
「いす1グランプリ」は名前のごとく皆さまの事務所にもある事務用椅子を駆り2時間耐久走行をする極めて過酷なレースです。
もちろん公道で、です。
ホームページもあるので「いす1グランプリ」で検索してみてください。10月8日は熊本でも開催されます。
この時点で、ブログそっちのけで検索した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これがUSPの力といってもいいかもしれません。
USPとは「どうしてそのサービスを選んだ(検索した)のか?の答え」です。
いす1グランプリの場合、その答えが「なんか面白そうだから」です。事務用椅子で公道を疾走したいという欲求があったからではない(はず)です。
「よくわからないけど、なんか面白そう」と思わせることができれば、人を動かすこともできるのです。
このケースの場合、競合が全くいないところに絶妙なUSPを設定し、成功した例と言えます。
実際、このいす1グランプリの影響力はものすごく、2010年から毎年日本各地で開催されています。
さらに2016年4月には台湾でも開催されています。
1開催あたり100万円程度かかるとのことですが、それでも開催地が後を絶たないほど集客力があるのです。
これを事務用いすメーカーが仕掛けたのかどうかは定かでははありませんが、考え方次第で様々なUSPが設定できるという好例かと思います。
USPは商品そのものである必要は必ずしもありません。むしろ成功した企業は商品以外に尖ったUSPを設定している例も多いのです。
USPを設定するには、商品やサービスそのものだけではなく、周囲の環境も考慮する必要があります。
なかなかアイデアが出てこないというときは外部の声を聞いてみるのもおすすめです。

投稿者:加藤 寛之