採用・育成・経常利益改善 K'sパートナー株式会社

適切な事業計画を組み立てる

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こんにちは

K’sパートナーの加藤寛之です。

 

今回は、事業計画を適切に組み立てましょうというお話です。

 

収益状況が年々悪化しているため、金融機関に資金面で相談を行った所、

事業計画書の提出を求められ、作成したが却下された事から

ご相談に見えた経営者様がおられました。

 

事業計画書の中身を拝見すると

本業での黒字化がままならないため、

新規事業に着手し、黒字化を図ろうとしたが、

上手く軌道に乗らず、赤字が更に膨らんだ状況を打破するため、

立ち上げた新規事業を伸ばし、あらためて収益改善を図るという内容でした。

 

新規事業を立ち上げ、初年度から収益を上げるのはなかなか難しいものですから、

新規事業で膨らんだ分の赤字が問題なのではなく、

本業での赤字が修正出来ていない事が問題でした。

 

以前にもお伝えしましたが、

収益改善を無理に売上に求めてしまうと、

余計なコストがかかり、更に収益悪化に陥る場合があります。

これは本業の売上ばかりではなく、新規事業でも同じです。

 

当社の場合、赤字脱却の為に今求められているのは

本業の改善です。

 

余分なコストをそぎ落とし、スリムな経営体質を作り上げる。

 

この1点に絞り込んだ事業計画をまず作り込まなければなりません。

 

長年コンサルタントをやっていて分かるのは、

今時は派手に大盤振る舞いで経費を使い込むような企業は少なくなりました。

だからこそ、もうこれ以上落とせる経費は無いという落とし穴にはまりやすく、

無理やりにでもコストを賄う為の売上確保に努めようとされています。

 

特に思い込みが強く現れてしまうのが、“ヒト”にかかるコストです。

 

ヒト・モノ・カネ・情報

 

“ヒト”は企業にとって大切な経営資源ですから、

揃っていなくては、何も出来ません。

しかしながら、見つめ直さなければならないのは、

赤字を切り抜ける為に、売上高がもっと必要だ。

売上高を増やす為に、もう少し人が必要だ。

という経営環境なのです。

 

矛盾しているとは思いませんか?

 

私共、K’sパートナーでは“投資0円で売上アップ”

のご支援をしておりますが、

事業計画書に落とし込むと、そうでなければ収益化されないはずなのです。

そして、そのような事業計画書は幾度となく見てきましたが、

具体的な施策や方策があるわけでは無く、

無理に売上計画のみを達成させようとした結果、

人不足に陥るなどから、コストが膨らみ赤字がすすんでしまいます。

 

今回のケースは、金融機関が事業計画書を承認しないという形で

現在進もうとしている方向性の誤りに気付く事が出来ました。

 

作成された事業計画書で達成すべきはあくまでも“利益”です。

“売上高”ではありません。

 

もし今、経営改善につまづきを感じているのであれば、

一度根本から経営全体を見直してみるべきです。

 

投稿者:加藤 寛之