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朝礼を活用した業績アップの事例

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今回はクライアントの成功事例を紹介します。

先日、食品スーパーの社員研修を行いました。
この食品スーパーでは3ヶ月前の研修で「朝礼の活用方法」について講義を行い、
グループワークで翌日からの朝礼の取り組み方について各店で検討し、
実践に入りました。
講義において「朝礼の活用方法」として重要視したのは
「コミュニケーション」と「モチベーション」、
「役員主催から社員主催へ変更」の3点です。

当社がもともと行っていた朝礼は
・主に役員から連絡事項や伝達事項がある時に開催する
・店舗全体と各部門の実績を報告・共有をする
というものでした。

連絡事項や伝達事項に実績の報告と、一方的なコミュニケーションは
図れるものの、モチベーションアップとはならない、必要最低限の朝礼と言えます。

これに対し、社員が主催する朝礼として取り組んだのは
・店舗全体の実績と昨日の反省、本日・近日の販促事項を店長が発表する
・各部門の実績と昨日の反省、本日・近日の販促事項を部門長が発表する
・各部門の本日の販促事項から、協力出来る部門が追加販促事項を決め、発表する
というものです。

変更後の朝礼にはほとんど役員は参加せず、社員主催で毎日朝礼を開催しています。
これにより
(1)店長や部門長の生の声で、売上が上がった喜びや下がった悔しさを聞ける
(2)他部門が本日もしくは近日に、何をしようとしているのかを知る事が出来る
(3)(2)をふまえて、自部門でも同テーマでお客様にアピールする方法を考える
など、本来社員同士が取るべきコミュニケーションを朝礼で取れるように
なりました。

また、モチベーションの観点から、売上が上がったら全員で褒める風土作りに
チャレンジした事により、喜びも悔しさも以前とは比較にならないものに
なっています。

この朝礼を実施するにあたり、店長・各部門長と1つの約束をしました。
それは、朝礼開始から10日間だけは少々無理をしてでも売上前年比100%を超え、
売上が上がる喜びを全従業員で分かち合う経験をしようというものです。

長い期間売上が低迷していた店舗だった為、簡単な事ではありませんでしたが、
店長・部門長が協力し合い、自部門にこだわらず売り出し商品をお客様に
おススメしたり、いつもよりも大きいPOPでよく見える場所におススメ商品を
出したり、従業員向けの社内販売をしたりとあらゆる工夫でこの約束を乗り切り、
無事に、初めの10日間をなんと売上前年比104%を達成しました。
朝礼開始前の10日間が売上前年比96%だったので急成長です。

この店舗は朝礼開始から今現在まで、売上を落とす事なく成長し続けていますが、
最大の要因は、売上が上がる喜びを全員で分かち合う事で今日も頑張ろうという
気持ちが高まった事でしょう。

朝礼で最も大切な事はその日1日の従業員の活力を醸成する事ではないでしょうか。

次回は、本成功事例における朝礼でのコミュニケーションについてお伝えします。

投稿者:加藤 寛之